社会・経済ニュースバックナンバー

2018年01月09日号

新年の大発会終値、26年ぶりの高値
東京株式市場での新年の大発会での日経平均株価の終値は昨年末の大納会より741円39銭高い2万3506円33銭となった。大発会としては2万3801円だった1992年以来26年ぶりの高値水準となった。東証1部の騰落数でみると、値上がりが1778銘柄、値下がりが246銘柄、変わらずが39銘柄となり、全体での値上がりが見られた。株式相場の格言に、戌年は株が上がるとされる「戌笑う」があり、格言通りの年の幕開けとなり、経済の明るさが持続する予感を抱かせている。

昨年の新車販売、2年ぶりに500万台超に
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表によると、2017年の新車販売台数は前年比5.3%増の523万4166台になったことが分かった。2年ぶりに500万台を超えたことになる。内訳をみると、普通・小型車は同4.5%増の339万台、軽自動車が同6.8%増の184万台となった。両連合会では「スポーツ用多目的車(SUV)や軽自動車の新車を積極投入した効果が表れた」としている。

新元号、漢字2字で、読みやすく
政府は、2019年5月1日に皇太子さまの天皇即位に伴って新元号に改元されるのに際し、新しい元号に関し、読みやすく、画数が少ないものとするとの方針を固めた。政府は元号選定にあたって、①国民の理想として相応しい意味を持つ、②漢字2文字、③書きやすい、④読みやすい、⑤これまでに元号やおくり名として用いられていない、⑥俗用(日常的に使用)されていないという基準を定めており、1文字15画を上限とする方針である。

介護事業者倒産、制度発足以来、最多に
東京商工リサーチのまとめによると、2017年の1年間で全国の介護事業者の倒産件数は111件に上り、介護保険制度がスタートした2000年以降で最多となったことが分かった。負債総額は前年比1.6倍の約150億円に膨らんだ。同社では倒産要因として人手不足を背景に人件費が上昇して収益が悪化する構造にあることに加え、競争激化による事業淘汰が進んだとみている。業態別でみると、訪問介護と通所・短期入所がそれぞれ44件を占めた。

12月末の資金供給量、過去最大を更新
日銀が発表した市中の現金と金融機関の手元資金を示す日銀当座預金残高の合計であるマネタリーベース(資金供給量)は、2017年12月末で479兆9976億円だった。前年末比9.7%の増加で、11年連続で前年を上回り、過去最大を更新した。マネタリーベースの構成要因毎の月中平均残高は金融機関の手元資金を示す当座預金が同13.5%増の365兆円、紙幣が同4.4%増の104兆円、貨幣が同1.1%増の4兆円となっている。

昨年の交通事故死死者数は過去最少に
警察庁のまとめによると、2017年に起きた交通事故による死者数は3694人となり、統計が残る1948年以降で最少となったことが分かった。これまで過去最悪を記録した1970年の1万6765人と比べ、78%も減少。また、交通事故の発生件数は47万2069件で、負傷者数は57万9746人だったが、いずれも前年を下回っている。同庁では死者数の減少の背景について、「これまでの累次の法改正や交通安全教育の充実、交通指導取締りの強化などに取り組んできたことが奏功した」とみている。

サンマ水揚げ量、約50年ぶりの大不漁
全国さんま棒受網漁業協同組合の発表によると、2017年のサンマの水揚げ量は前年比30%減の7万7169トンにとどまったことが分かった。資料が残る1969年以来、ほぼ半世紀ぶりの低水準で、ピーク時の2008年には30万トンを超えた時期と比べ2割台にまで落ち込んでいる。このため、生鮮品だけでなく缶詰などの加工品価格が値上げするなどの影響が及んだ。水揚げ量の減少要因として、中国や台湾の大型漁船での捕獲量が増えているとの指摘もあるが、海流や水温による魚の分布が変わったとの指摘もある。

男の子は将来の夢、「学者・博士」が1位に
第一生命保険が小学6年生までの子どもを対象にしたアンケート調査で、女の子の首位は20年連続で「食べ物屋さん」だったが、男の子は15年ぶりに「学者・博士」が首位となったことが分かった。「学者・博士」が男の子の将来の夢で首位に返り咲いたことについて、同社では「学習指導要綱の改訂で理科の授業の充実が図れたことに加え、ノーベル賞受賞が相次いだことが影響している」とみている。男の子の夢の2位は「野球選手」、3位が「サッカー選手」で、女の子の2位は「看護師さん」、3位が「保育園・幼稚園の先生」だった。

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